革砥は革細工の匠に教えて頂いた養生研ぎのものです。
切れが悪くなった革包丁をシャシャシャと研いで使っていました。
ここで、革砥と天然砥石人造砥石も含め砥石と言います。
では砥石は押し研ぎと引き研ぎができますが革砥では引き研ぎ
のみです。押し研ぎをすると革砥を切ってダメにしてしまうからです。
よって革砥では引き研ぎになりますね。
ここで、押し研ぎと引き研ぎの説明が必要かとおもいまして、
名古屋砥泥会(なごやとどろかい)のメンバー様はもうご存じ
なので蛇足かも知れませんが、説明させて頂きます。
砥石での研ぎは押し研ぎ、引き研ぎ、縦研ぎとおおよそ3種
ありその派生もいれると人それぞれの研ぎ方があるのも砥石
での研ぎです。
押し研ぎとは研ぐ刃物の刃を砥石に当てて前方へ押し出し
砥石を削る様に研ぐのが特徴です。また引き研ぎは砥石に
刃を当てて後方に引く様に峰方向から刃先への研ぎになり
引く動作があるので引き研ぎとなります。
また、縦研ぎとは刃をつまり刃線を砥石に対して縦に研ぎます。
刃引きをするのとはちがいますね。
刃引きは刃を立てて刃先を削る事ですのでね。