名古屋砥泥会のブログを閲覧している方からのメール質問です。
『つらゆきを200倍のスコープで見てみるとかなり「す」があるのですが、それがかなり刃線に現れます。
研げども研げどもです。
高橋さんの剃刀にはほとんど見られず、それがやはり剃ってる時に違いが感じられます。
今回、月山さんの記事を拝見して、このまま此のつらゆきを研いでいても綺麗な刃
は得られないのではと思うに至りました。
それともグングン研いでいけば、いつかは「す」は無くなるのでしょうか?』
と言うものです。
そこで、一応メールにて『何かの拍子で巣のある剃刀を商品に出したのではと私は考
えていますが顕微鏡画像と言えどもこの巣で有れば目視で検査時に発見出来ても
良いと思っております。(これは名古屋砥泥会(なごやとどろかい)の意見)
.
そして、実際に剃刀などを鍛練される匠からの意見は以下の通りでした。
写真では錆びたものを磨いたのか、鍛接のときにオーバーヒートで鋼を燃やした
のか分かりません。
ここまで穴が開くほどオーバーヒートしたものは製品には出来ないでしょう。
オーバーヒートした箇所と他の部分の硬度(炭素量)が違うので研ぐと色が違います。
先ず、仕上げ砥石で研いで色が違うかどうか、それで分からないなら穴が開いて い
る鋼の部分を大村砥石とか備水とかで泥を出してこすれば硬度(色)が違えばオーバ
ーヒート だし、色が同じなら朽ち込み。
添付が裏を写した写真なら相当幅をつめない限り、(見えている黒いボツボツが 無く
なるまで)刃が付きません。
表ならある程度研ぎ進めば影響は少なくなりそうに思います。
いずれにせよ、目視で見落とすとは思えませんし、問屋と販売店の検品も通った とは
考えにくいです。
返品交換を考えたらいかがでしょうか。
ところで、錆びさせたことが無いとのことですが、質問の方は正規の取扱店で新 品で
購入されたのでしょうか?
主に海外向けでしょうが、骨董市などで中古や廃業した金物屋の在庫など安く買い
集めて磨きなおして販売する人たちがいます。
錆びた剃刀を磨いたものだったのではないかとも考えます。
終わりに、貴重なご意見をメールコメント下さった匠に感謝いたします。
購入されたのでしょうか?
主に海外向けでしょうが、骨董市などで中古や廃業した金物屋の在庫など安く買い
集めて磨きなおして販売する人たちがいます。
錆びた剃刀を磨いたものだったのではないかとも考えます。
終わりに、貴重なご意見をメールコメント下さった匠に感謝いたします。